落下の危険性があるとして、改修の対象となっている吊り天井とはどのような天井なのでしょうか。こちらでは、吊り天井の気になる耐震性などの情報をご紹介します。
吊り天井とは、屋根裏などに該当する部分から金属製のボルトなどで枠組みを吊り下げ、表面に天井ボードを取り付けて仕上げるという構造。一般的な住宅をはじめ、ホールや体育館といった大型施設のほとんどが、この吊り天井となっています。
一般的な吊り天井は、地震などの衝撃による横揺れへの耐性がありません。とくに、高所にあって重量のある特定天井と言われる大規模な吊り天井は、早急に耐震化を図る必要があります。
吊り天井は、構造材から枠組みを吊り下げる構造となっているため、振動が起きると天井そのものがブランコのように揺れてしまいます。大きく揺れると壁に激突し、その衝撃で天井材が破損・落下したり、最悪の場合天井そのものが落下したりする恐れもあるのです。
既存の吊り天井を、そっくりそのまま撤去してしまうという方法。吊り天井がなくなるため、直天井のまま対応することになります。この場合、天井の持つ断熱性・遮音性・照明効率といったメリットを得られなくなる可能性があります。
天井を撤去したのち、法律で定められた基準に沿って耐震天井を新設する方法です。ただし、形状が複雑であったり、天井板の重量が重い場合は、吊り元から構造検討をし直す必要があります。
特定天井に該当しない、軽量でやわらかい膜でできた膜天井を設置する方法です。吊り材不要で施工でき、体育館などの大空間であっても施工可能。揺れを吸収し、耐震性にも優れています。
天井の撤去後、特定天井に該当しない軽量(質量2kg/m²以下)で柔軟な天井材に置き換えるという方法です。ガラス繊維・パルプなどが主原料となっている製品が用いられます。
地震などにより天井材が崩落した際に、それを受け止めるネットを設置する方法。ネットなので隙間があり、細かい天井材や部品が落下する恐れがあります。
公共/商業施設の耐震化
学校、庁舎、体育館、展示場、
商業施設、屋内プール、倉庫、工場
引用元:マクライフ公式HP
(https://maklife.jp/)
こんな膜天井
集合住宅などの耐震化
集合住宅、マンション、
一軒家
引用元:リフォジュール公式HP
(https://www.refojoule.co.jp/makutenjo/index.php#jirei:~:text=L%3D2.7M-,%E6%96%BD%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E4%BE%8B,-%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3)
こんな膜天井