耐震化を目的とした建築物の改修方法として、今注目を集めている膜天井。この膜天井の中には光膜天井と呼ばれるものがありますが、通常の膜天井とどういった点が異なるのでしょうか?くわしく情報をまとめてみました。
一般的な膜天井は、厚さ1㎜ほどと非常に薄いシートでできています。一般的な膜天井には光を透過する性能はほとんどないため、膜天井の隙間や表面に照明器具を取り付ける必要があります。
一方、光膜天井は透光性の高いシートを用いて施工するのが特徴。一般的な膜天井と違って光を透過するため、シートの上部に照明器具を取り付けても、空間を明るくすることができるのです。
この光膜天井を用いれば、天井全体を明るく光らせる大面積照明を実現することも可能。シートを通すため光がソフトになり、美術館・図書館・ショールームなどに適した、上品な光環境も演出できます。
ただし、光膜天井は耐震性能・断熱性に乏しいといったデメリットもあるため、設置する環境については考慮する必要があるでしょう。
光膜天井 | 光の透過性に優れたシートを天井に張り、広範囲な面発光を実現するシステム。天井の全面を光らせることも可能です。 |
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印刷膜 | シートの表面にイメージやデザインをプリントし、個性的な空間演出を実現するものです。 |
円形光膜 | 天井面に大きな円形の光膜を張り、照明器具では難しい大型照明を実現します。照明器具と違ってジョイント等がないため、安全性も高めです。 |
吸音光膜 | シートを2重にすることで吸音性を高めたもの。一般的に吸音性が低いとされている光膜天井ですが、吸音光膜であれば音が気になる場所への設置も可能です。 |
オフィス・商業施設・公共施設・ショールームなど、さまざまな場面で用いられている光膜天井。設置する環境や目的、イメージによってデザインも多種多様となっているため、ぜひ実際の事例をチェックしてみてください。
500m2以上の工場向け
こんな膜天井
集合住宅向け
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