脱落による被害が懸念される特定天井に比べて、安全性が高いと言われている膜天井。特定天井に比べてどのような点が優れているのか、その違いや安全性についての情報をご紹介します。
特定天井とは、「脱落によって重大な危害を生じる恐れのある天井」のこと。いわゆる吊り天井で、天井の高さが6m超、面積は200m²超、質量は2kg/m²を超えており、人が日常的に利用する場所に設置されているものを指します。ちなみにこの特定天井に該当する場合、建築基準法の規制対象となるため改修が必要です。
一方、膜天井は吊り材を必要としない天井です。軽量でやわらかく強度もあり、特定天井に該当しないため改修工事にも多く用いられています。また、天井の高さや面積にも制限されないため、大空間でも問題なく施工が可能です。
一般的な天井材として用いられる石膏ボードやプラスターボードの重量は、大きさや製品にもよりますが、1枚あたり10kg前後となっています。しかし、膜材料の質量はわずか600g/m²。もし落下した場所に人や物があったとしてもダメージがほとんどなく、被害を最小限に抑えることができます。
厚さ1㎜程度の膜天井は薄くてやわらかく、形を柔軟に変えられるという特性があります。そのため、地震などの揺れに対して変形追従し、そのエネルギーを吸収するという特徴があるのです。柔軟性に乏しい従来の天井材に比べると、落下などの危険性を大幅に抑えることができます。
薄くてやわらかい膜天井の素材ですが、高い強度を誇っているのも特徴のひとつ。万が一、地震などの災害や施設の老朽化で天井材などが落下してきたとしても、それを受け止める強度があるのです。また、落下物が膜素材を突き抜け、重みで膜天井が落ちてくるというリスクも低くなっています。
膜材料は反射性能が高いため、自然光や照明を効果的に反射することが可能。天井に窓やライトがない環境でも、膜天井に照明を反射させることで空間の明るさを確保することができるのです。
本サイトでは、膜天井を提供している18社を調査(2022年3月時点)。その中から、オススメの製品を紹介しています。ぜひそちらも併せてご覧ください。
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