地震などの災害対策として、さまざまな施設に取り入れられている膜天井。この膜天井には、どのようなメリット・デメリットがあるのか、ご紹介します。
石膏ボードをはじめとする従来の天井材は重くて固く、落下時の被害が大きくなりがちです。しかし、膜天井の質量は約600g/m²と非常に軽く、万が一落下したとしても人や物への被害を最小限に抑えられます。
また、厚さも約1㎜と薄くてやわらかいため、地震などの揺れに対しても柔軟に変形追従。揺れの衝撃を吸収し、落下などの危険性を低減してくれます。
厚さ1㎜程度と非常に薄い膜天井ですが、強度の高い素材でできているのが特徴。そのため、地震や劣化で天井材が落下してとしても、それを受け止められるだけの強さがあります。落下物の重量で膜天井が脱落するというリスクも低く、空間の安全性を確保できるでしょう。
従来の天井材と異なり、やわらかい膜天井はデザインの自由度も高め。例えば、膜材料を波のような形に設置したり、ゆるく大きなカーブを描いたり、オリジナリティあふれる天井デザインに仕上げることもできます。
倉庫・工場・大型ホールといった大空間は冷暖房が効きにくいというデメリットがありますが、膜天井で空間を区切れば空調効果がアップ。省エネはもちろん、光熱費の削減にもつながります。
また、膜天井は湿度にも強いため、屋内プールやスポーツジムといった高温多湿な環境にも設置可能です。
通常の天井材に比べると、膜天井は断熱性に劣ります。そのため、空調設備をしっかり整備しておかないと、過ごしにくい空間になってしまう恐れがあります。
通常の天井材に比べると、膜天井には吸音・遮音性が低いという特徴があります。そのため、音楽ホールやエントランスといった場所で音の環境を整えたい場合は、吸音・遮音性の高い膜天井を採用する必要があり、ややコストも高くなります。
本サイトでは、膜天井を提供している18社を調査(2022年3月時点)。その中から、オススメの製品を紹介しています。ぜひそちらも併せてご覧ください。
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