1907年創業のAGC株式会社は、国内外に多くのグループ企業があり、モビリティや建築材料などで世界のトップシェアを持つ企業です。AGC株式会社はどのような膜天井を提供しているのか特徴や施工事例をまとめました。
「産業用PTFE複合材料」とは、基材にPTFE(フッ素樹脂の中で多く生産される白色結晶性樹脂)を含浸させたもののことで、AGCでは、テープやベルト、コンポジットフィルムなど多くの製品に使用されています。この産業用PTFE複合材料をガラス繊維のクロスにコーティングしたものが、膜構造物用の製品です。耐候性や透光性、セルフクリーニング性に優れているいることから、長寿命で、メンテナンスが少なくて済むなどの特徴があります。これまでに、駅やショッピングセンター、スタジアムなどに多く使用されています。
その他、AGCが原料から一貫して製造している、「高機能フッ素樹脂ETFEフィルム」があります。ETFEフィルムはこれまで、世界の膜構造用の建築材料として使われてきました。日本では、2014年に建築材料の膜構造用フィルムとして、国土交通大臣の認定を取得し、羽田空港第2ターミナルや新豊洲ランニングスタジアム、ユニクロ心斎橋店などに使用されています。
高機能フッ素樹脂ETFEフィルムは、ほとんどの自然光を透過するため、天井を膜で覆っても明るさを保つことができます。自然光を通す一方で、紫外線や赤外線に対しては耐候性を備えていて、長い時間、屋外にさらされても耐久性を維持できます。また、440g/m2と軽いため、使う構造材を減らし安全性を実現できるのも大きな特徴の1つです。
AGCグループは世界の約30の国と地域でビジネスを展開していて、日本を始め、アジアやヨーロッパ、北米、南米などに250社以上あります。また、多くの製品で世界トップクラスシェアを持っており、ETFE樹脂(フッ素樹脂)や現場塗装塗料用フッ素樹脂、電子機器用超薄板ソーダライムガラスなどは世界シェア1位です。
膜天井には、天井の耐震化ができる「膜天井」と、照明効果を上げて空間をデザインする「光膜天井」の2種類があるのをご存知でしょうか?
本サイトでは、膜天井/光膜天井を提供している18社を調査(2022年3月時点)。その中から、それぞれにオススメの製品を紹介しています。ぜひそちらも併せてご覧ください。
SoFiスタジアムは、2020年9月、ロサンゼルスの郊外にオープンしました。アメリカンプロフットボールチームのロサンゼルス・ラムズとロサンゼルス・チャージャーズの本拠地となっていて、国際的なスポーツイベントなどが開催される予定です。SoFiスタジアムの屋根に、AGCが原料から生産している「高機能フッ素樹脂ETFEフィルム」が使用されています。AGCの軽量なフィルムを使うことで、使用する構造材を減らした安全な作りになりました。また、このフィルムは光の透過性が高いことから、自然光をしっかり取り込める全天候型スタジアムを実現させています。
羽田空港第2ターミナルの国際線施設の屋根にも、AGCの高機能フッ素樹脂ETFEフィルムが使用されています。災害に強い空港にするため、万が一落下しても人命を優先させられる軽量のAGCのフィルムが選ばれました。また、軽いだけではなく、光を取り込めること、汚れにくいことも採用の決め手となりました。
会社名 | AGC株式会社 |
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本社所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目5番1号 |
電話番号 | 03-3218-5741 |
公式HP | https://www.agc.com/ |
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